かつてあらゆるところに見られた「スマイリー・フェイス」が蘇った − 郵便切手として。アメリカ国民が70年代のシンボルに最も相応しいマークであると判断したのだ。この年代を表す切手の絵柄を選ぶ投票で、「スマイリー・フェイス」が2位の「セサミ・ストリート」に10万票近くの差を付けて圧勝したと昨日アメリカ郵政公社が発表した。
3位は「アースデイ」、4位は「ディスコブーム」と「ビデオ」だった。
オリジナルの「スマイリー・フェイス」の創作者「ハーベイ・ボール」氏は、投票の結果に大変満足していると語った。この結果は、人物、シンボル、流行、イベント等15の候補の中で、この明るい黄色のマークが「70年代を表すもの」として最も人々の記憶に残っているという事の現われである。 「国民全体が幸せな気分になることを願いましょう」マサチューセッツ州ウスター市在住のボール氏(77歳)は語った。「33セント程支払って切手を買った誰もが、その切手にほんの少しでも元気付けられるように」
上位15位に入れなかったほかの候補には、「ウォーターゲート事件」「オイルショック」「中国との国交回復」等もあった。「『スマイリー・フェイス』はずっと希望と幸せを象徴するシンプルなマークとして認められてきました」郵政公社のトップであるWilliam
Henderson氏は語った。「長い間カードや手紙に使われてきたこの親しみ深いマークなら、70年代を記念する切手の絵柄として相応しいでしょう」
70年代記念切手は郵政公社の「20世紀を記念する」シリーズの一つとして来秋に発売される。このシリーズは、20世紀を10年ごとに区切ってそれぞれ15枚ずつ記念切手を発行する企画である。
ウスターでは、「スマイリー・フェイス」が投票で1位になった事はまだ戦いの始まりに過ぎない。ウスターのSandra J.
Melkonianさんは、後から出てきた様々なバリエーションではなくボール氏の1963年の「スマイリー・フェイス」デザインを切手に採用するよう、郵政公社に呼びかけるキャンペーンを計画している。彼女はその為に約1,700の署名を集めた。
15の勝者は郵政公社での投票とインターネットのアンケートより選ばれた。1980年代と1990年代についての投票も予定されている。 郵政公社の発表によると、「スマイリー・フェイス」は469,867票を集めた。人気子供テレビ番組である「セサミ・ストリート」は378,785票であった。
15位以内に入った他の候補は以下の通りである。 アースデイ(366,626票)/ディスコ(365,221票)/VCR(344,729票)/建国200年祭(344,134票) 「マンデーナイト・フットボール」(338,572票)/ピッツバーグ・スティーラーズ(323,070票) ジャンボジェット(320,147票)/メディカル・イメージング(292,850票)/ウーマン・リブ(285,217票) 70年代ファッション(284,555票)/パイオニア10(256,330票)/セクレタリアート(251,370票) 「オール・イン・ザ・ファミリー」(209,752票)
2月には投票で選ばれた50年代を記念するドライブイン・ムービーの切手が、そして5月には60年代の投票でトップを飾った「月面を歩く人」の切手が発売される。1900年代から1950年代の切手の絵柄については郵政公社で独自に選ばれた。 |